2013年7月25日木曜日

二〇一三年サンフランシスコ・プライド 

 六月三十日、サンフランシスコ・プライドを観に行った。去年は金曜日からサンフランシスコに滞在したが、今年はあえなく日曜日のみ。それでも面白かった。今年のプライドはブラッドリー・マニングの写真がいたるところにあったのが印象的だった。聞くところによると、今年のプライドではマニングを名誉参加者として推す声があったが、運営側がそれを拒絶し、その運営の判断に反発した無数の参加者らがあえてマニングへの連帯を積極的に表した結果、マニングのイメージがあふれ返ることとなったようだ。
 

 
  サンフランシスコには十時過ぎにグレイハウンドにて到着。バスターミナルのすぐ隣がパレードの詰め所となっており、出場を待つ人々の間を通って、ダウンタウンの目抜き通りであるマーチャント通りへとわたる。するとすでに人でごった返しており、また有名人の隊列が通りを練っていた。まず印象に残ったのはカリフォルニア州選出の下院議員でサンフランシスコともゆかりの深いナンシー・ペロシの隊列である。あと、有名人の隊列ではシャイアン・ジャクソンが気になっていたので、近くでみられてよかった。ジャクソンは想像していた通りのキャップにTシャツというラフな格好であった。
 
今回も去年に続きフェイスブックとグーグルが大きな隊列を出していたが、今回はフェイスブックに社長のマーク・ザッカーバーグが参加していた。去年はグーグルの方が目立っていた気がするが、すると来年はセルゲイ・ブリンが現れることもあり得るのではないか。また、他にもマイクロソフトやインテル、ジンガなど有名どころのIT企業は軒並み参加していたと考えてよい。

 
各教会など宗教者の隊列や、企業や地域や各人種や民族、また警官や保安官や軍人などなどの公務員、大学や高校などの学校から参加している団体などどれも見どころある。ソフィア大学というパロアルトにある大学の隊列にはその学生とおぼしき男の子二人が全裸で参加していた。サンフランシスコらしい光景である。今回はおぼえている限り、全裸の参加者はその二人もふくめ、三組、計五名いた。





 やっと終盤にさし掛かったところでフリーブラッドリーマニングの隊列。グーグルなどがそれに続き、しばらくしてからパレード自体はお開きとなった。今年のパレードはとにかく時間が長く、結局パレードが一通り終わった時には四時ごろになっていた。明らかに去年よりも長い。これよりパレードが膨張したら今後、どうなっていくのだろうか。
 
 
 通りをあとにして市庁舎前のイベント会場へと歩く。市庁舎前のありさまはまさに祭。老若男女がつどって踊るものあれば、語り合うものもある。トヨタが出しているDJブースではアーミン・ファン・ビューレンなどの単なる露骨なトランスをかけており、楽しげでまことに結構。それが去年となんら変わらないので、その空間ははたして去年から引き続いているのではないかと錯覚におちいるほどであった。

 十九時ごろ、会場もいよいよお開きとなってみなは家を目指し、片付けも始まる。ダウンタウンのアップルストアにちょっと寄ってからバスターミナルに向かい、道すがらブラッドリー・マニングのステッカーを横断歩道のボタンに発見。その日、会場にマニングがいなかったということが、とんでもない間違いであり、不条理であるような気がした。

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